ドウソン 彩子 Ayako Dawson

マスタードシードクリスチャン教会-東京

「望・ドア」コーディネーター

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不登校とうつ状態-出口の見えなかった暗闇

中高生の時期、ひどく落ち込んでいた経験があります。ある時を境に、突然、世界から色がなくなったようでした。すべてが重たく、すべてが苦しく、すべてが無意味で、ただ呼吸をしていることでさえ難しく感じる日々が始まり、それが何か月も続きました。「生きているのが辛すぎる」と感じる現実をうつ状態になって初めて経験し、入学したばかりの高校にも通えなくなりました。病院で出された薬を飲みつつも、心に渦巻く怒りや悲しみ、暗闇と不安をどうすることもできませんでした。きっかけは、部活動で経験した過度なストレスや言葉の暴力、スポーツでの挫折でした。しかし、当時の私が抱いていた人生に対する疑問、怒り、慢性的な不安、アイデンティティーの危機など・・・実はもっと根本的な「問題」が根っこにあったことをクリスチャンとなった今、違った観点から理解できるようになりました。

映画の台本を翻訳する機会をいただき、”望”と”望の幻影”のやり取りを読んだとき、あの頃の、15歳の自分自身を思い出しました。「なんでもっと頑張れないの?」「もう、あんたは終わってる」「死んだほうがましなんだよ」。四六時中、頭の中に響いていた非難批判の数々、叫びだしたくなるような恐怖と暗闇にいた日々、その渦中にある望と裕子の姿が、私と、そんな私ともに苦しんでいた私の家族の姿と重なりました。幸いなことに、私は閉ざされたドアの先にあった「生きる希望」に出会うことができました。新しい「一日目」を始めるチャンスをもらいました。教会で、聖書のことばを初めて、しっかり聞く機会を得て、そのことばに”命”を見つけました。もし、このメッセージを読まれているあなたが、またはあなたのご家族が、孤独や悲しみや絶望の中にいらしたら、どうかあきらめないでください。あなたのことをすべてご存じで、愛しておられる神さまがいます。その神さまがくださる、変わらない愛と揺るがない希望にあなたが一日でも早く出会えますように。心から祈っています。

プロフィール

東京に生まれ、神奈川県で育つ。海外に高校留学し、留学中にクリスチャンとなる。うつやPMSに長年苦しみつつも、自身の経験をきっかけに、大学ではカウンセリングとキリスト教神学を学ぶ。夫とともに埼玉県在住。マスタードシードクリスチャン教会-東京に通っている。